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名古屋を代表する美人画の巨匠『渡辺幾春』とは

渡辺幾春

わたなべ いくはる

渡辺幾春の肖像イラスト

明治28年に名古屋市西区江川端町に生まれる。9歳の時、名古屋の日本画家、水谷芳年から絵を学んだ後に上京する。

23歳で、第12回文展に出品した「百日紅」が初入選を果たす。画家仲間の間でも美人として有名な自身の妻をモチーフにした美人画が多いことで知られる。

美人画とは?

『広辞苑』によると美人画とは「女性の美しさを強調し、表現したもの」と規定されています。単に表面的な美しさの事を言うのではなく「女性の中にある美」を追及したものであり、必ずしも美人を描いたものとはいえません。

日本での代表的な美人画としては『浮世絵』がありますが、海外の美人画とは似ているようで性質が違う場合が多いです。海外の場合は神話や伝説をモチーフにした美人画がメインとなり、目は大きく豊満な身体を写実する事が多いです。

一方日本の浮世絵における美人画は当初は海外の人からは理解のし難いものでした。ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスは日本の浮世絵における美人画に対し「ヨーロッパ人は、大きい眼を美しいとするが、日本人は、それを気味の悪いものと捉える、」と表現しているほどです。

時代に応じて人々の感性も変化し、その年年の流行する表現技法というものがあります。見返り美人を描いたものが流行した年。華奢であどけない少女のような女性を描いたものが流行した年。八頭身で手足が長く美しい女性を描いたものが流行した年など様々です。

幾春の奥さんは美人だった?!

幾春の代表作に一つに《女》という作品があります。「鏡台の前で身なりを整える女」を基本に、現代風の着物を着た女性を描いた作品す。

その顔には、幾春の妻が描かれており、とても人気のある作品でした。幾春の妻は同じく画家の仲間内でも美人であるということで有名だったようです

渡辺幾春のプロフィール

読み方 わたなべ いくはる
出身地 愛知県名古屋市
生年 1895年年生まれ
没年 1975年死去
代表作と保管場所

渡辺幾春の落款印・サイン

渡辺幾春が作品に使用したサインの一覧です

渡辺幾春のサイン

落款:幾春

渡辺幾春の落款印

落款:幾春

渡辺幾春に関係のある絵師・作家

渡辺幾春とゆかりのある人物の一覧です

織田杏斎の肖像画

織田杏斎

おだ きょうさい
関係性:息子である三男の織田杏逸と名古屋地区の日本画の改革を行い、中京美術院を創設した
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